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hold harmless and indemnify...

会計ムラのぱんぴー。

「不利な契約」の将来費用 - 東芝減損 S&W単体のUSGAAP処理?

www.huffingtonpost.jp

引き続き東芝さんは厳しい状況ですね。単純化してキャッシュフローだけ考えれば、価格調整に関する訴訟で第三者評価人のKPMGがいくらを弾きだすかを、やきもきしながら待っていればよいのでしょうが、会計面では債務超過会社の買収にあたってのPPAの妥当性、WECグループ連結と(株)東芝グループ連結でのそれぞれののれん減損テスト、その他の資産の減損は必要ないか、、などなど山ほど論点がありそうです。。(連結を見ている経理の方も、pwcの方も大変そうです。。)

 

報道を見ていると、S&W社のPPAの過程で判明した米国原発プロジェクトの契約履行債務としての将来費用が減損のキッカケとなっているとのことですが、「そういえばUSGAAPではOnerous Contract(不利な契約)で、将来見込み費用って引き当てられないんじゃなかったっけ」とおぼろげな記憶で思い出していました。

(今回話題になっているのは、PPAのための公正価値評価で連結の話なので、関係なしですが)

 

本屋で立ち読みしてみたのですが、かの長谷川先生の米国基準の本にも記載がなく(目次と索引で探しただけなので、もし記載あったらごめんなさい)、止む無く英語サイトをあたっていたところ以下を見つけました。

 

やはり、大雑把に言って、USGAAPでは「不利な契約」(onerous contract)の履行のために必要な将来費用を引き当てられないが、IFRSはIAS37のprovisionの要件を満たす限りで引当可とのことですね。

http://www.gaapdynamics.com/insights/blog/2016/10/04/accounting-for-onerous-contracts-under-asc-450-(fas-5)-and-ias-37/

 

にしても連結での損失が「数千億円」規模となるというのは、S&Wにかかるのれんの減損と一緒に、(株)東芝グループとWECグループでそれぞれ持っているのれん(約5,000億円?)が全部吹っ飛ぶってことですかね。Reporting Unitを「操作」して何とかしてきた過去の繰り延べ工作のツケですね。